DAOによるプログラミング

1.DAO概説

ODBCを利用して、外部のDBサーバにアクセスするクライアント・プログラムを 作成するには、簡易なプログラミング・インタフェース(API)を提供するライブラリを 使用することができる。DAO(Data Access Object)はそうしたライブラリの1つであり、 マイクロソフト社が提供するものである。

DAOの特徴は、外部DBや他のDBアプリケーション・ファイル(MS Accessなど)への アクセス方法を統合し、同じAPIを用いてこれらを操作できる点にある。 DAOライブラリは、C++・VB(Visual Basic)・Javaなど各言語インタフェースを有し、 何れの言語を用いても同様の方法で、DBにアクセスすることができる。

2.Excel VBAでのDAO利用方法

MS Excelのマクロ記述言語であるVBAでは、VBで使用可能なライブラリを利用できる。 DBの検索を行うクライアント・プログラムには、検索結果の表示部分が必要であるが、 ExcelのVBAを使用した場合、Excelのシートに検索結果を返すことができる。 この利用手順は、以下の通りである。

1) Excelを起動し、「ツール」→「マクロ」→「マクロ...」を選択する。

2) Visual Basicコードの記述画面で、「ツール」→「参照設定」を選択する。

3) 参照設定画面で、「Microsoft DAO 3.6 Object Library」をチェックし、 「OK」をクリックする。